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錦鯉の病気

細菌性の代表的な病気

(1) カラムナリス症(口腐れ病・ヒレ腐れ病・尾腐れ病・エラ腐れ病)

(原因と症状)
カラムナリス菌がエラ、体表、口、ヒレなどの上皮に感染し、菌の生息巣「コロニー」を作ることによって発病する。発生部位により「口腐れ病」。「ヒレ腐れ病」などと呼んでおり、感染した部位には白色もしくは淡黄色の膿のようなものが付着しているように見える。この付着物のようなものがコロニーであり、重症になると感染部位は壊死したようにぼろぼろになり欠損することになる。
  • エラ腐れ病:最初はエラの一部が白くなり、症状が進むと灰白色に変色し組織が腐ったように壊死していく。体内への酸素の取込みが悪くなるので、食欲不振、動作が緩慢になり、群れから離れ注水口などに寄るようになる。 泳ぎがおかしく、外傷も見られない場合、エラ腐れ病を疑ってみることが必要。
  • 口腐れ病:口周辺が赤く、又は黄色の炎症を起こし、進行すると灰白色に変色し幹部組織がぼろぼろに壊死していく。
  • ヒレ腐れ、尾腐れ病:ヒレの薄い部分が徐々に白く変色し、溶けたようになります。感染した部位は、白色、淡黄色の付着物がついたように見えます。
(対策)
発病したら抗菌剤を使ってカラムナリス菌を殺菌しなければならない。テラマイシンやエルバジュなどの薬浴とパラザン、イスランのような経口投与の抗菌剤を使う二種類の方法がある。

松かさ病(一般的には立鱗病、穴あき病や赤はん病も含まれる)

(原因と症状)
主としてエロモナス菌などの複数の菌による感染によって発症する、その名称のとおり、全身もしくは一部のウロコが松かさのように浮き上がり逆立ってくる感染症である。感染した場合、菌の複合の種類や魚自体の健康状態によって、穴あき病になったり、赤はん病となる。症状は壁面に体をこすり付けたりするような泳ぎ方もあるが、外見的な変化で発病を確認することが多い。
(対策)
これらの病気については感染した錦鯉を取り出し、個々に治療するのが普通で食塩水、エルバジュなどの薬浴で治療する。
穴あき病まで進行した場合は、患部のウロコ摘出やびらんした皮膚を切り取るなどの外科的処置も必要となるので、早期発見、早期治療が肝心。